平成29年度 和泉市立 病院指標

年齢階級別退院患者数

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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 650 107 58 111 314 427 989 1634 1165 219

当院の入院患者さんは60歳以上の占める割合が全体の78%、80歳以上の占める割合が24%と比較的ご高齢の患者さんが多くを占めています。一方当院には小児科があり小児救急患者さんの受け入れも行なっているので10歳未満の割合も13%と比較的多くを占めています。このため20歳~60歳未満の割合が17%と少なくなっています。当院での80歳以上の主な疾患は心不全、誤嚥性肺炎、人工関節置換術などです。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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循環器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx99000x 心不全 44 16.32 17.71 0 81.2
050050xx02000x 狭心症、慢性虚血性心疾患 43 6.16 4.62 0 71.49
050050xx99100x 狭心症、慢性虚血性心疾患 41 4.44 3.03 0 68.32
050070xx99000x 頻脈性不整脈 17 11.41 7.71 0 72.65
050210xx97000x 徐脈性不整脈 16 12.19 11.21 0 79.69

当院の循環器科は地域の基幹病院として急性期循環器疾患を担当しており、急性心不全、慢性心不全の急性憎悪、虚血性心疾患の冠動脈インターベンション治療目的の入院が多い。いずれのケースも心臓リハビリに繋げており、再発予防にも努めている。

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040090xxxxxx0x 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 107 4.64 5.94 1.87 0.8
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 58 5.38 5.70 1.72 3.72
150010xxxxx0xx ウイルス性腸炎 53 4.09 5.5 1.89 3.51
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウイルス性肺炎 38 4.63 6.03 2.63 2.87
030270xxxxxxxx 上気道炎 37 4.46 4.84 5.41 1.14

感染性疾患、アレルギー性疾患等を中心に入院を受け入れております。近隣の先生方からの紹介患者さまや夜間の小児救急(輪番制)の時間帯、救急車にて搬送された患者さまの入院も多く受け入れております。専門的な治療を要する患者さまや、自宅が当院から遠方の患者さまについては他病院に紹介(転院)させていただいております。

外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x0xx 肺の悪性腫瘍 31 16.32 12.35 3.23 70.68
060335xx02000x 胆嚢水腫、胆嚢炎等 25 8.48 7.4 0 53.2
090010xx01x0xx 乳房の悪性腫瘍 23 11.3 11.45 4.35 63.43
090010xx99x40x 乳房の悪性腫瘍 15 5.2 4.49 0 63.67
060020xx02x0xx 胃の悪性腫瘍 13 21.38 17.27 0 64.08

コード分類では肺癌、乳癌、胆嚢炎の手術が多くなってますが、外科では、肺癌、大腸癌、肝胆膵癌、乳癌、甲状腺癌など幅広く悪性腫瘍に対する手術を行なっております。胸部では胸腔鏡、を併用し、手術による浸襲(体へのダメージ)を出来るだけ軽減するように努めています。
急性腹症(虫垂炎、胆嚢炎、腸閉塞、消化管穿孔等)にも各科と連携し、緊急手術可能な対応をとっております。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx01xxxx 股関節大腿近位骨折 69 29.43 27.09 28.99 82.16
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む) 45 24.33 25.09 4.44 74.84
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む) 45 23.78 23.14 2.22 70.8
160760xx97xx0x 前腕の骨折 39 4.74 5.21 0 49.67
070343xx02x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む)腰部骨盤、不安定椎 36 16.47 11.9 2.78 74.17

整形外科領域では、高齢化に伴い変形疾患および骨粗鬆症に関連した骨折が増加しており、それらを対象とした診療をおこなっています。地域中核病院として内科の協力をえて心疾患・呼吸器疾患などの合併することの多い高齢者に対する手術を中心とした診療に重点をおいて、変性疾患(変形性股関節症・変形性膝関節症・脊柱管狭窄症など)および大腿骨近位部骨折(頸部骨折・転子部骨折)や脊椎椎体骨折等の急性期治療を行なっています。

皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 35 8.69 8.95 0 75.29
080011xx99xxxx 急性膿皮症 20 16.3 11.73 0 66.9
080006xx01x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 7 9.71 8.5 0 77.86
080005xx99x1xx 黒色腫 4 12.5 10.26 0 80
050180xx99xxxx 静脈・リンパ管疾患 3 14.33 14.32 0 65.67

当時皮膚科の特徴として、重症の帯状疱疹や蜂窩織炎などの感染症の緊急入院が多いことがあげられます。内服などの通院加療で改善がない場合には、すみやかに入院し点滴加療を開始します。重症化する場合には、基礎疾患があることが多いため、症状に応じて全身検索を行ないます。皮膚悪性腫瘍では、侵襲のある手術、抗がん剤や放射線治療を行なう場合には入院となることがあります。アトピー性皮膚炎等の炎症性疾患が悪化した場合にも入院加療を行ないます。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110070xx0200xx 膀胱腫瘍 20 9.2 7.31 0 78.2
11004xx97xxxx 尿道・性器の良性腫瘍 4 8 6.3 0 62.75
110080xx99000x 前立腺の悪性腫瘍 4 14.25 10.52 0 76
110310xx99xx0x 腎臓または尿路の感染症 4 8.5 12.34 0 71.25
110070xx97x00x 膀胱腫瘍 3 11.33 8.69 0 74.67

平成30年4月より泌尿器科常勤医師は4名に増員され悪性腫瘍も含め外来患者数は増えております。

婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍 38 10.03 4.98 0 64.87
120010xx99x70x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 31 5.87 4.63 0 57.87
120010xx99x50x 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 27 6.63 4.75 0 57.19
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 21 6.14 6.37 0 48.33
12002xx01x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍 17 12.18 12.94 0 56.76

子宮頸癌、子宮内膜癌、卵巣癌を主に扱っています。進行・再発悪性腫瘍に対しては、手術療法・化学療法・放射線療法を集約的に活用し治療効果の改善に努めています。進行卵巣癌や腹膜癌は腹腔鏡を用いて低侵襲に診断を行い、化学療法を速やかに開始しています。腫瘍縮小が確認できれば徹底的な腫瘍減量術を外科・泌尿器科と共同で行い、さらに化学療法を組み合わせ、高い5年生存率を得ています。
高齢者の治療は個別化を重視し、緩和的放射線治療や化学療法を積極的に取り入れています。
一方、良性疾患・早期悪性腫瘍に対しては、短期の入院で行える身体に負担の少ない手術(腹腔鏡下、子宮鏡下手術、子宮頸部切除術などの低侵襲手術)に積極的に取り組んでいます。

呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9910xx 肺の悪性腫瘍 165 6.02 3.59 0.61 73.92
0400801499×001 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 91 15.97 13.51 6.59 82.98
040110xxxx0xx 間質性肺炎 73 22.71 19.65 8.22 75.18
040081xx99x00x 誤嚥性肺炎 68 25.37 20.83 25 84.44
040120xx99000x 慢性閉塞性肺疾患 51 15 13.83 3.92 76.8

呼吸器内科では、呼吸器に関係する病気をほとんどの場合受け入れてます。近年治療の進歩により喘息の外来のコントロールがよくなっており以前に比べ喘息の入院は減少しています。かわって高齢者の増加により肺炎とくに誤嚥性肺炎が増加してきています。実は誤嚥性肺炎の診断は難しく、また高齢者肺炎のほとんどは誤嚥性肺炎といわれてます。しかしながら誤嚥性肺炎と診断された患者さんは退院後転院率が高くなっており肺炎治癒後にすぐに在宅に戻れない患者さんが多くなっており、当院では出来るだけ在宅に戻れるようように入院中にリハビリを行なっています。このため肺の悪性腫瘍についても在院日数が短くなっています。

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060050xx97x0xx 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む) 55 18.58 11.44 1.82 73.45
060295xx97x0xx 慢性C型肝炎 48 8.75 18.95 2.08 71.06
150010xxxx0xx ウイルス性腸炎 39 7.26 5.50 0 54.21
060050xx99x00x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む) 38 17.42 9.90 2.63 72.82
060102xx99xxxx 穿孔または膿瘍を伴わない憩室性疾患 33 7.73 7.87 0 65.3

肝胆膵内科は平成30年4月から新病院移行に伴い新設しました。肝臓専門医3名が常勤として診察にあたっています。肝癌に対する各種治療、肝疾患診断のための肝生検、ウイルス性肝炎に対する経口剤治療を主として行っています。

腫瘍内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍 83 15.77 11.99 0 70.1
040040xx99000x 肺の悪性腫瘍 42 19.86 14.6 0 72.29
040040xx9902xx 肺の悪性腫瘍 17 23.65 23.68 0 77.94
040040xx9908xx 肺の悪性腫瘍 15 13.87 11.75 0 61.6
060020xx99x00x 胃の悪性腫瘍 13 14 11.11 7.69 76.31

「進行がん」という病態に対応したシステムを構築し、がん治療と緩和医療を一体化した切れ目のない医療を行なっています。
「あんしんカード」というカードを発行し外来治療や在宅医療を安心して受けて頂けるようにしています。365日24時間の医療サービスを提供しています。肺がん、消化器がん、乳がん、をはじめ各がんに対し最新の化学療法、放射線療法、手術療法を提供できる体制をとっています。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 24 12 12 40 12 28 1 7
大腸癌 11 4 23 15 9 63 1 7
乳癌 13 14 1 1 7 29 1 7
肺癌 43 29 79 95 49 111 1 7
肝癌 9 13 8 1 21 118 1 7

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

5大癌と呼ばれる、胃がん、大腸癌、乳癌、肺癌、肝癌の患者さんの数を、初発のUICC病期分類別、及び再発に分けて集計しています。UICC病期分類とは、国際対がん連合によって定められた、①原発巣の大きさと進展度、②所属リンパ節への転移状況、③遠隔転移の有無の3つのカテゴリによって各がんをⅠ期~Ⅳ期の4病期(ステージ)に分類するものです。2016年に退院した患者さんを集計し、集計対象期間中に複数回入院された患者さんはそれぞれ集計をしております。「初発」とは、当院において当該腫瘍の診断、あるいは初回治療を実施した場合をさします。「再発」とは当院、他施設を問わずに初回治療が完了した後、当院にて患者さんを診察した場合や、がん寛解後に局所再発、再燃または新たな遠隔転移をきたした場合をさします。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 52 11.33 57.81
中等症 120 17.3 80.37
重症 6 15.33 84.33
超重症 1 15 75
不明 0 0 0

肺炎重症度別の入院患者では実は中等度が一番多くなっています。また本来外来治療が可能な軽度の入院も第2位となっています。この結果をご覧頂くと、当呼吸器内科は主に軽度、中等度を入院させていると判断されるかと思いますが、全くそのようなことはありません。ガイドラインでは肺炎のA-DROP重症度のscore1は、外来もしくは、一般病棟での治療となっていますが、中等度以上の当院入院患者の平均年齢を見ていただくと、80歳以上となっており高齢者が多いことがわかります。高齢者の場合、誤嚥性肺炎であることが多く重症度が高くなくても入院治療が必要であることが多くなります。もちろん入院によるデメリットは熟知しており早期リハビリ、早期退院の努力しており中等度以上に重症度が上がっても平均在院日数は延びていません。

脳梗塞の患者数等

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発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 8 33.38 80 9.09
その他 3 28 82 9.09

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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循環器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他9 52 2.63 5.67 3.85 71.67
K5972 ペースメーカー移植術 18 4.67 11 0 77.44
K5491 経皮的冠動脈ステント留置術(急性心筋梗塞) 7 0 11.57 14.29 77
K616 四肢の血管拡張術・血栓除去術 6 3.5 6.5 0 79
K5492 経皮的冠動脈ステント留置術(不安定狭心症) 5 0.4 9.6 0 69.2

狭心症患者へのPCIの場合は、心臓リハビリの教育入院も兼ねているため、術前2日前に入院していただいているが、急性冠症候群患者に対しては速やかな血行再建が優先されるため、入院直後にPCIを施行し、その後心臓リハビリを行なっている。

小児科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7151 腸重積症整復術(非観血的) 1 0 1 0 2
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 1 1 6 0 14

小児の外科的疾患も一部は対応しておりますが、専門性の高い疾患については他院へ紹介させて頂いております。判断に迷うケースも受け入れは可能ですが、必要に応じて他院へ紹介させて頂くこともございます。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(股) 98 1.57 23.04 3.06 72.78
K0461 骨折観血的手術(大腿) 59 2.12 27.69 30.51 78.76
K0462 骨折観血的手術(下腿) 49 1.55 7.73 8.16 61.14
K131-2 内視鏡下椎弓切除術 38 1.24 14 2.63 73.34
K0811 人工骨頭挿入術(股) 30 2.63 27.07 33.33 82.77

当院の特徴は、整形外科・人口関節センター・脊椎外科センターで変性疾患の専門的な治療を提供しています。平成21年より開設された人工関節センターにおいて、一般的な手術においては3D術前計画・症例に応じた機種選択を行い脱臼率が低く股位制限が少ない手術法を実施しています。また、難度の高い再置換術・高度変形症例なども他院より受け入れ対応しています。
脊椎外科センターは大阪府下でも数少ない脊椎内視鏡専門医が椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症などに対して内視鏡・顕微鏡による除圧術を実施していますが、脊柱変形に対する椎体間固定術(前方・後方)などそれぞれの病態に適した手法を用いています。
高齢者下肢骨折では受傷から極力早期の手術に努め臥床期間の短縮をはかり、大腿骨頸部骨折に対する人工骨頭挿入術においては術後肢位制限の必要がない方法にて加療しています。

皮膚科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除) 8 0.88 7.88 0 77.5
K0151 皮弁作成術 10 5.5 8.3 0 74
K013-21 全層植皮術 3 5.0 12.3 0 75
K0063 皮膚皮下腫瘍摘出術(露出部以外)(長径6cm以上12cm未満) 2 1.5 5.5 0 63.5
K0051 皮膚皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) 1 0 1 0 68

悪性黒色腫、基底細胞癌、有棘細胞癌について、皮膚悪性腫瘍切除術を行い、切除範囲が広い場合には、皮弁形成術や植皮術も施行しております。褥瘡については、感染を起こしてポケット形成している場合には、デブリードマンを施行します。皮膚欠損が大きい場合には、皮弁形成術を行なっております。

外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 41 2 6.1 0 59.73
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 25 1.16 5.04 0 65.16
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2cm未満) 24 0.25 1.54 0 71.17
K4765 乳腺悪性腫瘍手術(乳房切除術・胸筋切除を併施しない) 18 1 10 5.56 66
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術(肺葉切除術又は1肺葉を超える) 16 1.13 18.19 6.25 71

大腸癌術後など外科でフォロー中の患者さんに結腸ポリープが発見された場合は、内視鏡下切除が可能であれば、まず内視鏡下ポリープ粘膜切除を1泊入院にておこないます。鼠径ヘルニア(脱腸)に対しては、術後の痛みが少なく、他のヘルニア合併の有無を確認できる腹腔鏡下のヘルニア修復術を主に行なっています。
胆石症、胆嚢炎に対しては、内科と連携し手術適応であれば緊急手術を含め腹腔鏡下胆嚢摘出術を施行しています。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 25 1.6 6.76 0 75.8
K773-2 腹腔鏡下腎(尿管)悪性腫瘍手術 3 1 9.33 0 79
K8411 経尿道的前立腺手術(電解質溶液利用) 3 1 9 0 72.33
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 2 1 3.5 0 71.5
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 2 0.5 15 0 81.5

平成30年4月より泌尿器科常勤医師は4名に増員となり腹腔鏡下手術をはじめ件数は大幅に増えています。
また前立腺癌に対する最新の放射線治療も6月より治療開始しています。

婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 33 1.18 5.45 0 52
K867 子宮頸部(膣部)切除術 25 1 2 0 44.28
K879 子宮悪性腫瘍手術 21 1.24 12.29 0 58.71
K877 子宮全摘術 16 1 7.94 0 52.75
K877-2 腹腔鏡下膣式子宮全摘術 11 1 4 0 46.27

子宮悪性腫瘍手術の多くはリンパ節郭清を同時に行っています。リンパ浮腫の予防に最大限の配慮を行なっています。子宮内膜癌や卵巣癌で傍大動脈周囲リンパ節郭清を行なう場合は、徹底的な切除を行い根治性を重視しています。広汎子宮全摘出術では神経温存手術を多くに行い、排尿障害の予防に努めています。
子宮全摘出術はサイズによりアプローチを検討するが、多くは腹腔鏡手術で行う事が可能になっています。
卵巣嚢腫や子宮内膜症の手術は腹腔鏡手術で行っています。
骨盤臓器脱手術については再発が問題になりやすく、仙棘靭帯固定やメッシュを用いた手技を同時に行なっています。

消化器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術 311 0.16 1.16 0 69.23
K526-2 内視鏡的食道粘膜切除術 9 1 6.5 0 68
K654 内視鏡的消化管止血術 28 0.8 7.8 0 81
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 22 3.09 18.27 9.09 78.59
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍) 21 1 6.38 0 76.29

常勤5名体制(専門医3名)が最新の内視鏡医療機器を用いて精度の高いスクーリング検査~高度な医療を行っています。
H30年4月からは、土曜日も胃・大腸の内視鏡検査を行っています。麻酔を使用した苦痛のない検査が特徴です。

腫瘍内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K6113 抗悪性腫瘍剤静脈内持続注入用植込型カテーテル設置(頭頸部) 24 14.67 19.67 0 70.38
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 8 7.5 12.38 0 71.88
K6182 中心静脈注射用植込型カテーテル設置(頭頸部その他) 6 20.83 39.83 0 70.83
K653 内視鏡下的消化管止血術 3 3 50.67 0 77.67
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 3 7 41.67 0 65

腫瘍内科では、抗がん剤治療を安全に行うために中心静脈注射用埋込型カテーテル(ポート)留置術を行っています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 1 0.02
異なる 9 0.16
180010 敗血症 同一 6 0.11
異なる 15 0.26
180035 その他の真菌感染症 同一 0 0
異なる 0 0
180040 手術・処置等の合併症 同一 18 0.32
異なる 2 0.04

肺炎、消化管穿孔、術後縫合不全などの感染症が重症化し、敗血症やDICという重篤な合併症を引き起こすことがありますが、人工呼吸管理、栄養治療、血液浄化法などの集中治療を行い、回復を図ります。
手術の合併症については、起こりうる合併症について事前に十分な説明を行い同意を得たうえで術式を選択し、極力合併症を起こさないように努めております。
真菌症感染については眼内炎など重篤な合併症を引き起こす危険があるため、診断が遅れないよう留意し診療にあたっております。

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