令和5年度 和泉市立総合医療センター 病院情報の公表

年齢階級別退院患者数

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年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 522 142 166 229 490 980 1442 2990 1954 310

2023年度の退院患者さんの人数を10歳刻みの年齢階級別に集計しています。年齢については入院時の満年齢です。当院の入院患者さんは60歳以上に占める割合が72%と比較的ご高齢の患者さんが多く占めています。但し、当院は35の診療科を有していることが大きな特徴で、悪性腫瘍や神経難病、血液疾患、心臓疾患、間質性肺炎、股関節症、脊柱管狭窄症、大腿骨骨折など幅広い疾患や年齢層の患者さんに質の高い医療を提供しています。

診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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内分泌・糖尿病内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
10007xxxxxx1xx 2型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 80 14.04 13.99 3.75 66.69
10006xxxxxx1xx 1型糖尿病(糖尿病性ケトアシドーシスを除く。) 12 13.75 13.31 0 56.17
100180xx990x0x 副腎皮質機能亢進症、非機能性副腎皮質腫瘍  11 4.73 6.46 0 50.91
100040xxxxx00x 糖尿病性ケトアシドーシス、非ケトン昏睡 13.15
100202xxxxxx0x その他の副腎皮質機能低下症 9.10

糖尿病は教育入院から重症糖尿病性ケトアシドーシスまで対応しています。患者教育と適切な薬物治療に注力していますが、入院が必要な糖尿病患者さんはインスリン治療を必要とすることが多いのが現状です。副腎皮質機能異常、下垂体疾患など診断困難な内分泌疾患の診断治療も行ています。当科では糖尿病患者さんについで多い疾患は甲状腺疾患ですが、甲状腺疾患は入院を必要とすることが少なく外来診療が中心となっています。

小児科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
180030xxxxxx0x その他の感染症(真菌を除く。) 98 4.7 8.60 2.04 2.87
040070xxxxx0xx インフルエンザ、ウィルス性肺炎 70 4.69 5.86 2.86 2.21
040090xxxxxxxx 急性気管支炎、急性細気管支炎、下気道感染症(その他) 63 4.59 5.96 0.00 0.94
0400801199x00x 肺炎等(1歳以上15歳未満) 58 5.05 5.62 1.72 4.79
040100xxxxx00x 喘息 35 5.31 6.37 2.86 4.17

感染性疾患、アレルギー性疾患等を中心に入院を受け入れております。近隣の先生方からの紹介患者様や夜間の小児救急(輸番制)の時間帯、救急車にて搬送された患者様の入院も多く受け入れております。専門的な治療を要する患者様や、自宅が当院から遠方の患者様については他病院に紹介(転院)させていただいております。

リウマチ・膠原病内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070560xx99x6xx 重篤な臓器病変を伴う全身性自己免疫疾患 63 25.49 11.04 4.76 66.62
070470xx99x4xx 関節リウマチ 33 6.88 7.32 0 73.33

リウマチ膠原病疾患は同じ病名であっても、患者さんによって症状が大きく異なり、合併症も大きく異なります。また、患者さんによって社会的立場も異なります。近年、高齢化社会が進んできていますが、リウマチ膠原病患者さんも高齢化が進んできており、患者マネージメントにおいてより多くの課題に直面するようになりました。一人ひとりの患者さんに合う治療の選択が重要と考えられ、総合的な医療を行っていきたいと思います。

脳神経内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
010160xx99x00x パーキンソン病 61 21.64 18.24 16.4 74.08
010155xxxxx00x 運動ニューロン疾患等 42 21.6 12.79 7.14 67.19
010170xx99x10x 基底咳等の変性疾患 31 15.84 17.21 12.9 66.87
010130xx99x4xx 重症筋無力症 27 21.59 15.08 3.7 62.48
010060x2990401 脳梗塞(脳卒中発症3日目以内、かつJCS10未満) 21 11.86 15.70 4.76 75.1

泉南地域における脳神経内科の基幹病院として髄膜炎、脳炎、脳症、痙攣性疾患、さらにはギランバレー症候群などの神経救急疾患に対応しています。その他、多発性硬化症、視神経脊髄炎、重力筋無力症などの免疫性神経疾患における血液浄化療法などの専門的治療にも対応しています。神経変性疾患においてはパーキンソン病における経腸持続Lドパ療法(デュオドーパ)、経腸持続レボドパ皮下注療法(ヴィアレブ)も得意分野としています。筋萎縮性側索硬化症の診断も行っております。

外科(呼吸器外科)

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x00x 肺の悪性腫瘍 196 10.12 9.89 1.5 72.59
040200xx01x00x 気胸 43 9.58 9.54 2.3 40.51
040150xx97x00x 肺・縦隔の感染、膿瘍形成 33 24.18 28.24 12.1 70.54
160450xx99x10x 肺・胸部気管・気管支損傷 11 8.91 10.81 18.2 72.63
040010xx99x2xx 縦隔悪性腫瘍、縦隔・胸膜の悪性腫瘍 10 11.5 24.35 0 70.2

肺がん治療を中心に、肺、縦隔の疾患に対する外科治療を積極的に行っています。肺がん手術数は府内トップクラスであり、泉州ではナンバーワンです。呼吸器内科、腫瘍内科、放射線治療科と定期的なカンファレンスを行って、個々の患者さんに的確で迅速な治療提供を行っています。また、積極的にロボット支援手術を行っています。

呼吸器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99200x 肺の悪性腫瘍 449 4.57 2.98 2.9 73.2
040110xxxxx0xx 間質性肺炎 177 20.45 18.65 9.04 75.8
180030xxxxxx0x その他の感染症(COVID-19) 151 12.63 8.60 11.92 77.34
0400801499×001 肺炎等(市中肺炎かつ75歳以上) 130 16.72 13.88 9.23 83.25
040170xxxxxx0x 抗酸菌関連疾患(肺結核以外) 76 7.43 8.31 1.32 70.96

呼吸器内科は肺・胸膜・縦隔の悪性腫瘍に対する診断部門を担っており、肺の悪性腫瘍の在院日数が短いのは診断目的の気管支鏡検査入院によるものです。近年、肺悪性腫瘍は増加傾向にあり気管支鏡検査の件数も増加しています。
間質性肺炎は急性憎悪時の治療や、抗線維化薬の導入目的、在宅酸素療法導入目的など多岐に渡っています。
また慢性閉塞性肺疾患(COPD)も同様に急性憎悪の治療や、在宅酸素療法導入目的での入院となっています。
誤嚥性肺炎は罹患者の平均年齢が高く、回復に時間がかかり在院日数、転院率ともに高くなる傾向があります。
抗酸菌症関連疾患は肺非結核性抗酸菌症であり薬物療法導入目的に入院を行っています。

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060050xx99000x 肝・肝内胆管の悪性腫瘍(続発性を含む。) 139 10.72 8.22 0.72 75.58
060300xx99x01x 肝硬変(胆汁性肝硬変を含む。) 43 15.09 18.27 6.98 72.81
060270xx99x0xx 劇症肝炎、急性肝不全、急性肝炎 21 19.95 11.77 0 49.05
060280xxxxxxxx アルコール性肝障害 21 13.76 12.91 9.52 58.62
060350xx99x00x 急性膵炎、被包化壊死 18 11.89 10.22 0 57.06

肝疾患が多いため、肝臓の悪性腫瘍と肝硬変の入院が多くなっています。それぞれ最新の治療で対応可能です。

乳腺内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx9909xx 肺の悪性腫瘍 166 13.96 9.91 0.6 71.19
090010xx99x40x 乳房の悪性腫瘍 29 11.52 3.81 0 67.69
060035xx99x6xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 10 20.3 4.42 0 66.8
060020xx9901xx 胃の悪性腫瘍 21.02 0

標準治療に準じた、最新の治療を行います。患者さんにやさしい治療を行っています。

婦人科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
12002xxx02x0xx 子宮頸・体部の悪性腫瘍(手術) 81 8.52 2.96 0 50.32
12002xxx99x40x 子宮頸・体部の悪性腫瘍(化学療法) 67 8.31 4.18 1.49 59.24
120010xx01x0xx 卵巣・子宮附属器の悪性腫瘍 58 10.69 11.76 1.72 63.34
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍 57 5.72 6.00 0 47.33
120060xx01xxxx 子宮の良性腫瘍 46 7.7 9.23 0 50.2

婦人科癌として、子宮頸癌、子宮体癌、卵巣癌を主に扱っておりガイドラインに準じて治療を行っています。
進行・再発悪性腫瘍に対しては、手術療法・化学療法・放射線療法・免疫療法を集約的に活用し治療成績の改善に努めています。PD-1抗体、PARP阻害薬などの分子標的薬を導入しています。一方、子宮筋腫、子宮内膜症などの良性疾患は身体に負担の少ない手術(腹腔鏡下、子宮鏡下手術などの低侵襲手術)に積極的に取り組んでいます。
婦人科急性腹症や合併症で厳重な周術期管理を要するケースも扱っています。挙児希望のある患者に対しては妊孕性温存手術も行っています。

緩和医療科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx97x2xx 肺の悪性腫瘍 38 14.5 32.11 0 77.87
060035xx99x0xx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 31 22.87 8.34 0 75.03
06007xxx9900xx 膵臓、脾臓の腫瘍 22 18.45 11.07 0 74.5
060020xx97x5xx 胃の悪性腫瘍 16 21 18.26 0 76.75
03001xxx99x0xx 頭頸部悪性腫瘍 15 17.87 12.58 0 75.8

緩和医療科ではがん患者さんの症状緩和に努めています。がん種は問いませんが、痛み、呼吸困難、食欲不振、悪心・嘔吐などがんに伴う辛い症状を少しでも和らげ生活しやすくすることを目標として薬剤調整や処置を行います。神経ブロックを行う場合もあります。症状コントロールすることで在宅療養が可能となり自宅へ退院できるようサポートしています。

消化器内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060340xx03x00x 胆管(肝内外)結石、胆管炎 161 7.55 8.75 2.5 74.16
06007xxx97x0xx 膵臓、脾臓の腫瘍 71 6.14 11.65 1.4 73.11
060020xx97x0xx 胃の悪性腫瘍 70 10 13.55 5.7 74.2
060102xx99xxxx 穿孔又は膿瘍を伴わない憩室性疾患 61 7.1 7.58 3.28 66.43
060035xx04xxxx 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 47 8.62 6.45 2.13 70.98

消化器内科内視鏡の件数は年々増加しており、治療が必要な良性疾患・悪性腫瘍の患者件数も増加しております。
指導医1名、専門医1名と若手5名の8名が常勤として診療にあたっており、救急疾患にも十分対応可能です。

整形外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
070343xx01x0xx 脊柱管狭窄(脊椎症を含む。)腰部骨盤、不安定椎 91 15.25 19.94 5.49 73.14
07040xxx01xxxx 股関節骨頭壊死、股関節症(変形性を含む。) 90 23.1 19.55 21.1 69.12
070230xx01xxxx 膝関節症(変形性を含む。) 75 25.09 21.96 22.67 76.61
160800xx01xxxx 股関節・大腿近位の骨折 43 24.16 25.50 67.44 80.02
160690xx02xxxx 胸椎、腰椎以下骨折損傷(胸・腰髄損傷を含む。) 23 19.3 19.32 17.39 75.4

地域中核病院として他科の協力を得て、心疾患・呼吸器疾患など、様々な既往症のある方や高齢者に対する手術を行っています。主に変性疾患(変形性股関節症・変形性膝関節症・脊柱管狭窄症など)や大腿骨近位部骨折(大腿骨頚部骨折・転子部骨折)、下肢骨折、脊椎椎体骨折に対する急性期治療を行っています。また転移性骨腫瘍に対する手術も行っています。

腫瘍治療科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
040040xx99041x 肺の悪性腫瘍(副傷あり 化学療法あり) 81 9.98 13.90 0 70.13
040040xx99040x 肺の悪性腫瘍(副傷なし 化学療法あり) 79 7.25 8.33 0 71.89
040040xx9909xx 肺の悪性腫瘍(ニボルマブ・ペムブロリズマブ・アテゾリズマブ・アテゾリズマブ・デュルバル) 43 12.88 9.91 0 73.3
040040xx9900xx 肺の悪性腫瘍 39 14.1 13.59 5 72.07
040040xx9905xx 肺の悪性腫瘍(ゲフィチニブ・アファチニブマレイン酸塩・エルロチミブ・ダコミチニブ・カルボプラチン+パクリタキセルあり) 28 24.14 18.83 0 67.25

当科は肺癌、消化器癌を中心に、肉腫、原発不明癌を含む悪性腫瘍(血液腫瘍を除く)と診断された患者さんの内科治療を行っております。近年、がん薬物療法は免疫チェックポイント阻害剤、分子標的治療薬など、通院での治療が主体となってきており、当科でも通院治療を主体に治療を行っております。入院が必要な治療に関しまして、肺癌、消化器癌を中心に、化学放射線治療を始め化学療法を主体とした治療を行っております。入院治療に関しまして当科では上記の通り肺癌が多くなっておりますが、消化器癌に関しましては主に通院で治療を行っており、大腸癌、食道癌、胃癌などに関しましても必要時入院で治療を行っております。また、新規治療に関する臨床試験にも取り組んでおります。2021年8月にがんゲノム医療連携病院に指定され、当院でも遺伝子パネル検査及びがんゲノム医療を開始しております。泉州地域におけるがん治療の拠点病院として今後も取り組みを続けて参ります。

外科(乳腺内科・消化器外科・肝胆膵外科)

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060160x001xxxx 鼠経ヘルニア(15歳以上) 104 4.41 4.55 0.96 69.24
060150xx02xxxx 虫垂炎 71 7.1 9.68 0 48.11
060335xx02000x 胆嚢炎等 69 5.72 6.87 0 63
060035xx010x0x 結腸(虫垂を含む。)の悪性腫瘍 66 12.51 15.12 0 75.21
090010xx010xxx 乳房の悪性腫瘍 55 9.02 9.88 0 68.27

消化管・肝胆膵・乳腺の患者に対してそれぞれの専門医を中心に対象臓器の枠を超えて連携し、外科チームとして診療しています。特にがん治療では進行した症状や転移に対しても手術治療が望ましいと判断される場合にはチーム診療のメリットを活かし原発病変、転移病変と切れ目なく治療を行っています。
消化器外科では、胃癌・大腸癌・肝癌・膵癌などの悪性疾患に加え、胆石症・ヘルニア・痔疾などの良性疾患、急性虫垂炎・胆嚢炎・イレウス・消化管穿孔などの急性腹症[緊急手術を要する救急疾患]、乳腺外科では乳癌・良性腫瘍(線維腺腫・葉状腫瘍等)・乳腺炎/膿瘍などの疾患を診療しています。

泌尿器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺の悪性腫瘍(生検) 173 2 2.44 0 72.09
110070xx03x0xx 膀胱腫瘍(手術あり) 128 8.74 6.85 0.78 74.49
110080xx01xxxx 前立腺の悪性腫瘍(手術あり) 62 8.84 11.19 0 69.89
11012xxx02xx0x 上部尿路疾患 54 5.44 5.22 1.85 59.37
11013xxx04xxxx 下部尿路疾患 33 7.61 5.09 4 67.48

前立腺生検件数は年次ごとに増加傾向にあり、その結果、ロボット補助腹腔鏡下前立腺全摘の件数も増加傾向にあります。また、膀胱癌の手術件数も年次増加傾向にあります。

皮膚科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
080010xxxx0xxx 膿皮症 12.88
080020xxxxxxxx 帯状疱疹 9.29
010080xx99x0x1 脳脊髄の感染を伴う炎症 16.56
080110xxxxx0xx 水疱症 28.98
080100xxxx0x0x 薬疹、中毒疹 10.61

蜂窩織炎や帯状疱疹などの感染症に関しては、点滴加療・安静が必要な場合に入院加療を行っています。重症型薬疹、水疱症、角化症で入院加療を行う場合があります。アレルギーの検査、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎の治療も入院で行う場合があります。

耳鼻咽喉科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
030240xx97xxxx 扁桃周囲膿瘍、急性扁桃炎、急性咽頭喉頭炎 40 7.93 8.37 0 24.78
030350xxxxxxxx 慢性副鼻腔炎 22 6.59 6.02 0 53.05
030230xxxxxxxx 扁桃、アデノイドの慢性疾患 20 7.8 7.53 0 17.15
030428xxxxxxxx 突発性難聴 13 9.31 8.55 0 64.31
130030xx97x00x 非ホジキンリンパ腫 12 4.67 7.93 0 67.92

鼻副鼻腔手術や鼓室形成術、口蓋扁桃摘出術等の手術目的の入院だけでなく、急性炎症性上気道疾患、突発性難聴や顔面神経麻痺に対するステロイド加療などについても積極的に受け入れています。

循環器科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
050130xx9900x0 心不全 91 15.35 17.38 12.09 83.87
050050xx0200xx 狭心症、慢性虚血性心疾患(経皮的冠動脈形成術) 57 3.98 4.26 0 72.07
050030xx97000x 急性心筋梗塞(続発性合併症を含む。)、再発性心筋梗塞 44 12.07 8.70 0 70.82
050210xx97000x 徐脈性不整脈 42 8.98 9.77 4.76 80.79
050070xx01x0xx 頻脈性不整脈 41 5.44 4.57 0 66.61

循環器内科では、急性冠症候群や心不全憎悪、不整脈など緊急対応を要する疾患の診療を中心として、慢性心疾患に対しても心臓リハビリテーションや食事療法、薬物療法など他職種連携を行い、総合的に診療を行っています。
心電図検査、心エコー、冠動脈造影CT、心筋シンチグラフィー、心臓カテーテル検査など高度医療機器を駆使して診断を行い、必要に応じて冠動脈や下肢動脈のインターベーション治療を行っています。不整脈については、頻脈性不整脈に対するアブレーション治療や、徐脈性不整脈に対するペースメーカ植え込み術(リードレスぺースメーカ含め)を行うなど患者様に応じた幅広い診療を行っています。

形成外科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
020230xx97x0xx 眼瞼下垂 42 2.86 2.82 2.38 70.14
070010xx970xxx 骨軟部の良性腫瘍(脊椎脊髄を除く。) 22 5.03 4.28 0 50.86
180060xx97xxxx その他の新生物 16 3.56 5.77 0 37.88
080006xx97x0xx 皮膚の悪性腫瘍(黒色腫以外) 8 4.13 9.40 0 78.13
020320xx97xxxx 眼瞼、涙器、眼窩の疾患 4 2.5 3.17 0 51.25

人口の高齢化に伴い、また近隣の眼科よりご紹介いただき眼瞼下垂、内反症(逆まつげ)の手術が多い傾向です。また皮膚の良性、悪性腫瘍に対する手術も多く、機能面、整容面の双方を考慮した手術を行っています。

血液・腎臓内科

DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
130030xx99x9xx 非ホジキンリンパ腫(ブレンツキシマブ べドチン・ポラツヅマブ べドチン) 67 15.34 12.88 0 67.75
130150xx99x0xx 原発性免疫不全症候群  64 2 8.33 0 70.48
130030xx97x9xx 非ホジキンリンパ腫(ブレンツキシマブ べドチン・ポラツヅマブ べドチン) 48 21.18 30.73 0 71.08
130030xx99xAxx 非ホジキンリンパ腫(オビヌツズマブ) 32 11.88 11.37 0 73.81
130030xx97x50x 非ホジキンリンパ腫(リツキシマブ+フィルグラスチムあり) 25 19.48 29.83 0 63.76

血液・腎臓内科では、血液疾患として非ホジキンリンパ腫、急性白血病、多発性骨髄腫等の腫瘍性疾患を中心として、その他の良性疾患も含め幅広く受け入れて治療を行っております。病床数21床で、そのうち13床はクリーンルームである。当科は日本血液学会専門研修認定施設であり、新規造血器疾患は全例日本血液学会に登録している。また造血細胞移植についても積極的に行っており、日本造血細胞移植データセンター(TRUMP2)に全例登録している。当院は日本造血・免疫細胞療法学会移植登録施設である。腎臓疾患としては透析療法を中心として、慢性腎炎症候群に対する腎生検や薬物療法も積極的に行っております。

初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数

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初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 53 10 8 3 31 36 1 7,8
大腸癌 24 25 32 15 36 80 1 8
乳癌 12 9 6 5 59 15 1 8
肺癌 123 33 86 90 143 387 1 6,8
肝癌 7 7 5 4 35 94 1 8

※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約

五大癌の治療を積極的に行っています。多くの癌で昨年より症例は増加傾向で、特に肺癌は泉州地域の症例数第一位を誇っています。その他前立腺癌、腎癌、膀胱癌、子宮癌、膵癌、胆道癌といった癌の症例にも積極的に対応できる体制をとっております。その他、当院は緩和ケアにも力をいれており、今後はさらに疼痛に関する神経ブロック治療や漢方治療も進めて行くことにしております。

成人市中肺炎の重症度別患者数等

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患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 58 10.67 56.33
中等症 149 15.52 78.16
重症 17 19.82 84.35
超重症 0 0 0
不明 0 0 0

肺炎は重症になればなるほど在院日数が長くなり、また高齢者に多い傾向があります。
本来は14日以内の退院が望ましいですが、重症の場合は在宅酸素療法が必要となることもあり自宅環境を整える時間も必要です。
早期退院を行えるように、リハビリテーションや医療ソーシャルワーカー、ケアマネージャー等連携をとりながら診療を行っています。

脳梗塞の患者数等

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発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
3日以内 37 16.16 76.08 12.24
その他 12 11.5 74.08 6.12

国民病ともいえる脳卒中。血管が詰まれば脳梗塞、血管が切れると脳内出血もしくはくも膜下出血となります。脳梗塞は血管が動脈硬化で詰まる血栓症と別の部位から塞栓物質が流れてくる塞栓症があります。早期発見、早期治療が後遺症軽減に繋がります。

診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)

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外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K514-21 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 部分切除 69 1 6.59 0 72.75
K514-23 胸腔鏡下肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超える 59 1.14 8.2 1.7 71.53
K5131 胸腔鏡下肺切除術 肺嚢胞手術(楔状部分切除によるもの) 32 3.09 5.13 3 36.72
K496-4 胸腔鏡下膿胸腔掻爬術 22 2.45 22.18 9.1 70.9
K5143 肺悪性腫瘍手術 肺葉切除又は1肺葉を超えるもの 19 1.84 13 5 70.74

肺がん治療を中心に、肺、縦隔の疾患に対する外科治療を積極的に行っています。肺がん手術数は府内トップクラスであり、泉州ではナンバーワンです。呼吸器内科、腫瘍内科、放射線治療科と定期的なカンファレンスを行って、個々の患者さんに的確で迅速な治療提供を行っています。また、積極的にロボット支援手術を行っています。

呼吸器内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K488-4 胸腔鏡下試験切除術 20 3.85 10.8 15 72.05
K6151 血管塞栓術(頭部、胸腔、腹腔内血管等)(止血術)

血栓塞栓術は喀血患者の治療を行うもので、当院では放射線科の専門医師により治療を行っております。
喀血の治療は緊急性が高く、気管支鏡検査、胸部造影CT検査を行い速やかに血栓塞栓術の適応を決定して行きます。
呼吸器内科、放射線科医、看護師、放射線技師の連携が重要です。
胸腔鏡下試験切除術は呼吸器内科が行っている局所麻酔下胸腔鏡による胸膜生検術です。胸水貯留の原因精査には必要な検査であり、日本呼吸器内視鏡学会の認定施設で受けるのが望ましいと考えます。

婦人科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 54 0.87 3.43 0 45.07
K867 子宮頸部(膣部)切除術 37 1 1.97 0 42.05
K872-32 子宮内膜ポリープ切除術(その他) 26 1 1.04 0 47.5
K877 子宮全摘術 24 1 7.92 0 51.46
K877-2 腹腔鏡下膣式子宮全摘術(内視鏡手術用支援機器使用) 24 1 6.46 0 51.5

初期子宮体癌は骨盤リンパ節郭清を含む腹腔鏡手術を行っています。子宮頸癌で行なわれる広汎子宮全摘出術では神経温存手術を行い、排尿障害の予防に努めています。進行子宮体癌では傍大動脈リンパ節郭清を含め徹底的な切除を行い、根治性向上とリンパ浮腫の予防に最大限の配慮を行っています。
また、良性疾患では子宮全摘出、筋腫核出や卵巣腫瘍摘出、附属器摘出術の多くは腹腔鏡手術で行うことが可能になっています。骨盤臓器脱手術では、仙棘靭帯固定術や腹腔鏡下仙骨膣固定術を併用し再発予防に努めています。低侵襲ロボット支援手術(ダヴィンチ手術)は2021年8月から導入され、着実に症例を重ねています。

消化器内科・肝胆膵内科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 92 1.4 7.6 2.17 74.64
K635 胸水・腹水濾過濃縮再静注法 61 2.77 5.9 0 71.21
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみ) 51 1.37 8.57 5.88 75.65
K6532 内視鏡的胃、十二指腸ポリープ・粘膜切除術(早期悪性腫瘍胃粘膜) 44 0.98 4.82 2.27 76.3
K6852 内視鏡的胆道結石除去術(その他) 44 0.5 3.66 0 68.82

当科では、食道・胃・大腸を中心とした消化管における診断・治療及び胆膵疾患に対する内視鏡検査・治療を幅広く行っています。消化管疾患については、IBD(潰瘍性大腸炎・クローン病など)専門外来を開設し、ポリープ切除や早期癌に対する高度な内視鏡治療(EMR/ESD)も積極的に行っており、消化管出血等の緊急性の高い疾患に対しては24時間で対応しています。胆膵疾患に関しては、内視鏡的ドレナージ法や胆管結石除去術などを積極的に行い、2021年4月からは、超音波内視鏡を導入し、穿刺吸引細胞診を含めたより高度な診断が可能になりました。2023年4月からは、内視鏡AI(人工知能)を導入し、より診断精度の向上に努めています。2020年度からは消化器がん(食道・胃・大腸・肝胆膵)に対する抗がん剤治療、放射線治療も幅広く数多く行っており、診断から治療までの流れがスムーズに移行できる体制を整えています。また、離島へき地における専門的な内視鏡検査・治療・専門外来も行っています。

整形外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0821 人工関節置換術(膝・股) 214 3.96 21.1 22.99 73.11
K0461 骨折観血的手術(大腿) 35 2.8 25.43 71.43 79.63
K142-5 内視鏡下椎弓形成術 33 1.27 11.33 0 72
K131-2 内視鏡下椎弓切除術 33 1 15.3 6.2 73.82
K142-4 経皮的椎体形成術 23 5.7 17.09 16.67 78.83

当院の特徴は整形外科・人工関節センター・脊椎外科センターで変性疾患の専門的な治療を提供していることです。人工関節センターは全例で3D術前計画を行い、脱臼率が低く術後制限が少ない手術法を実地しています。またナビゲーションシステムを用いた手術も行っています。難易度の高い再置換術・高度変形症例、インプラント周囲骨折なども他院より受入れ対応しています。脊椎外科センターは大阪府下でも少ない脊椎内視鏡専門医が椎間板ヘルニア・脊柱管狭窄症などに対して数種類の内視鏡・顕微鏡による除圧術を実地しています。脊柱変形に対する椎体固定術(前方・後方)などそれぞれの病態に適した手法を用いています。
高齢者下肢骨折について受傷から極力早期の手術を行うことに努めています。

外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 129 0.87 4.13 0 63.57
K634 腹腔鏡下鼠経ヘルニア手術(両側) 87 0.92 2.38 1.15 68.05
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 42 0.31 3.43 0 42.57
K4763 乳腺悪性腫瘍手術 72 1 6.4 0 67.1
K719-3 腹腔鏡下結腸悪性腫瘍切除術 39 3.16 10.02 0 76

消化器癌(大腸癌・胃癌・肝癌・胆嚢癌・膵癌等)の手術数が増加していますが、国指定の地域がん診療拠点病院として、常にそれぞれの手術の質、安全性、低侵襲性(身体へのダメージを低減)の向上に努めています。結果的に当院ではロボット支援手術、腹腔鏡下手術の割合が高いという特徴があり、2021年に胃癌、2022年に直腸癌、2023年に肝癌、2024年より膵癌、結腸癌に対するロボット支援腹腔鏡手術を導入しています。ロボットを使用する手術件数が増加していますが、現在は手術支援ロボット(ダヴィンチXi)2台体制となり、診断から手術までの待期期間の短縮(2週間以内)が可能となりました。
また市立病院として外科的良性疾患、救急疾患も積極的に受け入れており、緊急手術件数も多く、その場合も腹腔鏡を使用するなどしてできるだけ低侵襲で安全な手術を行っています。
乳癌については、乳腺内科、形成外科とも連携し、最先端の薬物療法やオンコプラスティックサージェリー(形成外科的手技を取り入れ根治性と整容性を保持した乳房温存手術)を提供できる体制を整え、年間70例以上の手術を行っています。

泌尿器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 92 1.07 5.07 0 74.99
K843-4 腹腔鏡下前立腺悪性腫瘍手術(内視鏡手術用支援機器を用いる) 60 1 6.82 0 69.85
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 54 1 3.59 1.85 59.54
K7981 膀胱結石摘出術(経尿道的手術) 22 1.27 2.5 0 73.27
K800-2 経尿道的電気凝固術 21 1.19 5.38 0 72.48

前立腺癌・膀胱癌・腎癌に対する手術は、年々増加傾向にあります。
前立腺全摘は全例においてロボット補助腹腔鏡下で行っています。
また、腎癌・上部尿路上皮癌に対しても、全例腹腔鏡下もしくはロボット補助腹腔鏡での手術を行っています。

皮膚科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0072 皮膚悪性腫瘍切除術(単純切除)

基底細胞癌・有棘細胞癌・悪性黒色腫などに関し、皮膚悪性腫瘍切除術を行います。切除範囲が広い場合には皮弁形成術や植皮術が必要になります。
皮膚膿瘍や褥瘡では切開・デブリードマンを施行する場合があります。

耳鼻咽喉科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K3772 口蓋扁桃手術(摘出) 44 1 5.89 0 30.45
K370 アデノイド切除術 18 1 5.89 0 8
K340-5 内視鏡下鼻・副鼻腔手術3型(選択的(複数洞)副鼻腔手術) 16 1 4.56 0 53.44
K368 扁桃周囲膿瘍切開術 15 0 4.4 0 38.93
K6261 リンパ節摘出術(長径3cm未満)

習慣性扁桃炎、扁桃肥大に対する口蓋扁桃摘出術が最も多くなっている。また小児の睡眠時無呼吸症候群に対する口蓋扁桃摘出術、アデノイド切除術も手術件数が増加している。また内視鏡下副鼻腔手術の件数も増加している。

循環器科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K5951 経皮的カテーテル心筋焼灼術(心房中隔穿刺、心外膜アプローチ) 34 2.15 2.41 0 68.5
K5493 経皮的冠動脈ステント留置術(その他) 27 2.22 1.89 3.7 72.7
K5461 経皮的冠動脈形成術(急性心筋梗塞) 24 0 9.71 4.17 71.38
K5463 経皮的冠動脈形成術(その他) 24 2.17 2.92 0 70.67
K5973 ペースメーカー移植術(リードレスペースメーカー) 16 1.5 7.19 0 83.06

侵襲的治療に関してはガイドラインを尊守し、適応に応じて適切な診療を行っています。2023年度の冠動脈インターベンション治療は計120症例、徐脈性不整脈に対するペースメーカ植込み術は計48症例(新規41症例、交換7症例)、頻脈性不整脈に対するアブレーション治療は計40症例となっています。2020年度より開始したリードレスペースメーカ植込み術も22症例となっていますが、安全に配慮し適応についても厳格に判断し施行しています。

形成外科

Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K2191 眼瞼下垂症手術(眼瞼挙筋前転法) 30 0.7 1.13 0 70.1
K2193 眼瞼下垂症手術(その他) 12 0.92 1 8.33 70.25
K0053 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径4cm以上) 11 1 3.27 9.09 55.91
K0051 皮膚、皮下腫瘍摘出術(露出部)(長径2cm未満) 8 1 1 0 45.5
K0151 皮弁作成術、移動術、切断術、遷延皮弁術 7 1 2.28 0 76.4

人口の高齢化に伴い、また近隣の眼科よりご紹介いただき眼瞼下垂、内反症(逆まつげ)の手術が多い傾向です。また皮膚の良性、悪性腫瘍に対する手術も多く、機能面、整容面の双方を考慮した手術を行っています。

その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

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DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 6 0.06
異なる 27 0.29
180010 敗血症 同一 20 0.22
異なる 40 0.43
180035 その他の真菌感染症 同一 3 0.03
異なる 9 0.1
180040 手術・処置等の合併症 同一 12 0.13
異なる 4 0.04

播種性血管内凝固症候群(DIC)は基礎疾患の存在下に全身持続性の著しい凝固活性化を来たし、細小血管内に微小血栓が多発する重篤な病態です。敗血症は感染症とそれに加えて全身性の兆候が出現した病態です。真菌感染症は多くは免疫機能が低下している時に発症します。肺炎、消化管穿孔、術後縫合不全などから敗血症になり、DICや真菌感染症を発症することもありますが、抗菌薬の投与や、人工呼吸管理、栄養管理、血液浄化等を用い、状態の改善を図ります。
手術・処置等の合併症については、事前に十分な説明を行ない同意を得たうえで術式を選択し、極力合併症を起こさないように努めています。

リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率

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肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
1267 1238 97.71

肺血栓塞栓症とは、いわゆるエコノミークラス症候群とも言われ、血栓が肺に詰まることで呼吸困難や胸痛を引き起こし、突然死にいたることもある疾患です。当院では、弾性ストッキングの着用や抗凝固薬を用いて適切な予防対策を行っています。

血液培養2セット実施率

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血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
4639 4451 95.9

血液培養検査は、抗菌薬治療前の検査が必要であり、1セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、2セット以上行うことが推奨されています。2014年度診療報酬改定から、血液を2か所以上から採取した場合に限り、2回算定できるようになりました。当院でも2セット採取を重要項目として指導しています。

広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率

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広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
1150 869 75.57

抗菌薬投与前に適切な検体採取と培養検査を行い、原因菌を特定し、抗菌薬を適切に使用する事は、感染症治療の有効性を高め、耐性菌の発生や蔓延を防ぐ為にとても重要です。AST(抗菌薬適正使用支援チーム)を組織し、紹介元からの培養結果も合わせた、抗菌薬適正使用を推進しています。

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