和泉市立総合医療センターは「国指定地域がん診療連携拠点病院」に認定されました。
当院は、令和3年4月1日「国指定地域がん診療連携拠点病院」に認定され、泉州医療圏における二つ目の拠点病院として役割を果たしてきました。当初の指定期間が令和5年3月31日で終了するため、再申請を行いました。厳重な審査により申請が承認され、令和5年4月1日より再度「地域がん診療連携拠点病院」に指定されました。
前回、「地域がん診療連携拠点病院」の指定された後「がんゲノム医療センター」を開設し、その後「がんゲノム医療連携病院」の認定を受けました。連携病院として多くのがん遺伝子パネル検査を行い、高い評価を受けています。また、泉州医療圏におけるがん診療連携ネットワーク協議会において数々の新規活動提案を行って、泉州医療圏のがん医療を牽引してきました。地域がん診療において、当院の役割に対する認知度が高まってきました。
「地域がん診療連携拠点病院」に指定されるために要求される条件(指定要件)は年々厳しくなっています。この高いハードルを越えるためには、各診療科および各部門におけるがん診療レベルをアップさせ、がん診療におけるモデル病院として機能強化する必要があります。今後も継続して「地域がん診療連携拠点病院」に指定されるよう、最も重要な当院の課題としてがん医療に取り組んでまいりますので、皆様のご指導ご鞭撻をお願いいたします。
国指定地域がん診療連携拠点病院とは
がん対策基本法の規定に基づいて「がん対策推進基本計画」が立案され、総合的かつ計画的にわが国のがん対策が推進されてきました。全国どこでも質の高いがん医療が提供できるよう、がん医療の均てん化を目指した整備が行われてきました。がん医療の更なる推進のために、「がん診療連携拠点病院等の整備に関する指針」が定められています。地域がん診療連携拠点病院の指定要件を満たした医療施設が都道府県から推薦され、第三者により構成される検討会の意見を踏まえて、厚生労働大臣が適当と認める施設が「国指定がん診療連携拠点病院」として指定されます。指定に際しては、診療体制、診療実績、研修の実施体制、情報の収集提供体制、臨床研究および調査体制、PDCAサイクルの確保、医療に係る安全管理などの指定要件において厳しい基準が設けられています。
それゆえ、「国指定地域がん診療連携拠点病院」は地域におけるがん医療の基幹病院として、まさに拠点となるべき多くの重要な役割を果たす必要があります。また、各医療圏において大阪府がん診療拠点病院と連携して、適切な機能分担や相互連携体制のもとで質の高いがん医療を提供する診療体制を充実させ、面で支えるがん医療体制を構築しなければなりません。