紹介
臨床工学技士とは医師の指示の下に、生命維持管理装置の操作及び保守点検を行う職業です。
医学の進歩に伴い、医療機器もまた発展してきました。機械を扱うにあたり医学的、工学的な知識を持つ専門職が必要となったために1987年に作られた、まだ歴史の浅い資格です。
しかし、今後も進化していく医療にとって、なくてはならない職業ともいえます。人の呼吸、循環又は代謝の機能の一部を代替する機器を操作するスペシャリストとして様々な分野において活躍しています。
スタッフ
2026年4月現在、21名(男性16名、女性5名)の臨床工学技士が在籍しています。
就業時間
日勤業務:8:00~16:30
早出業務:7:00~15:30
準夜・深夜業務:16:30~翌日9:00
オンコール業務:1名
業務内容
※当科では、下記の業務を行っております。
血液浄化業務
急性期治療として続的血液濾過透析法(CHDF)、血漿交換療法(PE)、血漿吸着療法(PA)、エンドトキシンや活性炭などの血液吸着療法など幅広い血液浄化業務を行っております。
2018年より維持透析室が開設され、急性期のみならず維持透析室業務にも力を入れており、機器の保守管理はもとより、準備から穿刺、返血まで透析に関するすべての業務を行っております。
2026年秋頃より、維持透析室が30床に増床となります。
透析室(10床) (※2026年5月現在:個人用透析装置3台)
月・水・金 2クール
火・木・土 1クール

末梢血幹細胞採取

末梢血幹細胞採取は2018年の透析室開設時より導入され、急性白血病や悪性リンパ種などの血液疾患に対し、成分分離装置を用い末梢血の一部を集めることで、十分な造血幹細胞を確保します。
治療は1~3日間、透析室の個室で行っています。
腹水濾過濃縮再静注法(CART)
難治性腹水症の患者さんに対して行う処置で、腹水を腹腔より抜き、細菌やがん細胞を取り除き、アルブミンなどが濃縮された腹水を、患者さんに返します。
心臓カテーテル検査

当院では心臓カテーテル検査・治療時の外回り業務を主に行っています。
清潔台の準備、物品出し、ポリグラフ・IVUS・FFR・ロータブレーターなど機器の操作を行います。
検査・治療が安全かつ円滑に進むように日々サポートしています。
緊急時にはIABP、PCPSなど補助循環装置の導入・運用も行います。
ペースメーカ関連業務
ペースメーカー、リードレスペースメーカー、植込み型心電計のインプラント時には外回り業務、プログラマの操作、書類の管理を行います。外来フォローアップ時の解析や設定変更、手術やMRI検査時のモード変更対応、ホームモニタリングデータの導入指導・解析も行っています。
ドクター、業者と連携を取り、患者様に合わせた設定を出来るように日々努力しています。
カテーテルアブレーション業務
心房細動・心房粗動などの頻脈性不整脈の電気的治療です。当院では3Dマッピング装置としてCARTO3システムを使用しています。術中は3Dマッピング装置・ラボシステム・スティムレーターの操作、外回り業務を行っています。
専門的な知識が必要となる分野ですが、スムーズな治療に貢献できるよう日々研鑽を重ねています。
内視鏡業務

胃カメラ、大腸カメラにおける介助、消化管出血に対する内視鏡的止血術、胆石や悪性疾患による黄疸に対する胆道内視鏡治療など消化器疾患全般の検査への立会いを行っています。
オペ室関連業務
麻酔器などの手術機器の日常点検をはじめ自己血回収装置やダヴィンチ、ナビゲーションを行っています。
自己血回収装置は使用時、オペ室にて使用管理をし、少しでも多くの血液を体内に戻すことで輸血をする必要のない工夫を行っています。
また、ダヴィンチ業務では呼吸器外科・泌尿器科・婦人科・肝胆膵外科・消化器外科など多く部門のオペで使用され、低侵襲で患者さまへの負担が少しでも少なくなるようなオペを行っています。

Da Vinci Xi® Surgical System

麻酔器の始業点検
人工呼吸関連業務
日常点検、定期点検の実施や挿管時における介助などを行っています。
当院では挿管用人工呼吸器、マスク用人工呼吸器に関する呼吸器ラウンド、在宅用CPAPの導入、解析など幅広い機器の管理を行っています。
またRTXといった体外式人工呼吸器を使用し、小児から成人における呼吸の改善のサポートを行っています。
ラジオ波焼灼療法
ラジオ波焼灼療法とはラジオ波という高周波を利用して肝臓にできた腫瘍を死滅させるために行う治療です。
当科では術中の高周波をはじめとした周辺機器の操作を行います。
医療機器安全管理
機器を安全に使用するためには点検は欠かせません。現在当院では輸液ポンプ、シリンジポンプ、 低圧持続吸引器、人工呼吸器等の中央管理を行い、機器管理室にて保守点検の実施と記録保存をし、 安全な機器を病棟にて使用してもらうために日々努力をしています。
また不具合の際の対応、 メーカとの連携(代替器準備)などCEが一貫して行うようにしています。
医療機器に関する安全情報収集、院内スタッフへの提供、また医療機器修理、購入の申請 など医療機器安全管理における仕事は山ほどあります。


院内活動
- 医療安全管理委員会、医療安全研修会
- クリニカルカンファレンス関連研修会
- 急変時対応
- 一斉訓練準備会参加、新採用職員研修
- 潜在看護師看護技術研修
- ライフサポート委員会
院外活動
- 学会での演題発表、参加
- 自己研鑽(認定士取得、講習会参加)
- 技士会活動
取得認定資格
- 透析技術認定士 2名
- 認定血液浄化臨床工学技士 2名
- 消化器内視鏡技師 1名
- 3学会合同呼吸療法認定士 2名
- 体外循環技術認定士 1名
- 臨床ME専門認定士 2名
- 認定医療機器管理臨床工学技士 1名
- 心電図検定2級 3名
- 心電図検定3級 3名
- 排尿機能検査士 1名
- 肝炎医療コーディネーター 1名
- 介護福祉士 1名