中央放射線科

スタッフ

2023年4月現在、23名の診療放射線技師が勤務しています。

機器一覧

医療用放射線の安全性について

放射線科ではX線(レントゲン線)を利用していろいろな検査を行っています。
病院で利用するX線は原爆や原発、研究所などで使用する放射線とは根本的に異なり、放射線量も極めて少なく安全で、検査後も体内に残ることはありません。

検査の時は職員一同細心の注意をもって対応しておりますのでご安心下さい。
なお、妊娠中の方や授乳中の方およびご心配の方は、必ず主治医もしくは各担当者にお申しで下さい。

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「患者さんへの放射線被ばくの説明」(a)
「医師への放射線被ばくの説明」(b)

一般撮影装置

CALNEO Smart S47

CALNEO Smart S47

CALNEO Smart S77

CALNEO Smart S77

病院移転に伴い一般撮影システムがFPDに変わりました。FPDとはフラットパネルディテクタ(Flat Panel Detector)の略で、体を透過したX線(エックス線)を、このFPDで受け取り、デジタル信号に変換することによってレントゲン写真を得る装置です。
特徴は高速表示でその場で画像確認ができ、撮影時間が短縮できる、従来のIP(Imaging Plate)システムに比べ感度が高く被曝低減が可能、最新の画像処理技術により高画質、高精細になり正確な診断が可能、など従来に比べ患者さんの負担軽減が可能になります。

骨塩定量装置

骨塩定量装置

GE PRODIGY Fuga Advance-c

X線TV装置

X線TV装置

当院では最新式デジタルX線テレビシステムを導入しております。この装置では、消化管検査をはじめ、内視鏡併用造影検査や整形外科領域、また肝動脈塞栓術や経皮的血管形成術など幅広い検査・治療が行えます。広い検査視野を持つ平面検出器(FPD)と、Cアームの自在な動きにより、多方向からの観察ができ、病気の早期発見、早期治療に効果を発揮します。

乳房X線撮影装置

乳房X線撮影装置

マンモグラフィ検査とは乳房X線撮影検査のことで、専用の装置で撮影します。
当院では、富士フィルムメディカル社製のデジタルX線撮影装置を導入しており、出力画素サイズが50㎛という高精細な画像を提供しています。また当院は、マンモグラフィ検診施設として認定されており、撮影はすべて女性技師が担当いたします。受診されるすべての方に、より快適で安心な検査が提供できるよう努めております。

320列CT

320列CT

この装置の一番の特長は、1回転で16cmという広範囲の撮影を可能にした、320列面検出器を搭載することで、一度に広範囲を短時間で撮影できることです。
撮影時間が短くなることで、放射線被ばくや造影剤の使用量も低減し、患者さんの負担が少なくなります。さらに、3D画像に時間軸を加えた画像表示、4D画像が可能になり、今までの形態診断に「機能診断」や、「動態診断」が付加され、CT検査の適応が広がり、特に心臓・循環器検査においては絶大な効果が得られます。

80列CT

放射線治療装置(トモセラピー)

当院では2019年3月より、新たに最新鋭80列ヘリカルCTを導入しました。
80列CTは、1回転で80枚の画像を同時収集することが可能で、多くのデータを一度に得ることができます。
新たに開発されたハードウェア、ソフトウェアの搭載により、更なる低被ばくと高画質を両立した、患者さんに優しい検査を行えます。輪切りの断面画像のみならず任意方向からの観察ができる3D画像の表示も可能で、一度の検査で多くの情報を得ることができます。
今後はCT2台体制に移行することで、検査の待ち時間の短縮、および緊急検査への対応強化を図っていきたいと思います。

3.0T MRI

3.0T MRI
MRI画像

MRI装置は、X線CT装置などと異なり放射線を使用しないため、人体への影響が少なく、人体のあらゆる方向の断面画像を得ることができます。
また造影剤を使用することなく血管を描出することが可能な最先端の画像診断装置です。

1.5T MRI

1.5T MRI
MRI画像

当院では最高磁場3.0テスラの最新鋭MRI装置を導入しておりますが、患者さんの条件よっては(体にプレートなどインプラントを埋め込んでいる方など)検査制限がありました。
この度、当院はさらにオランダ国フィリップス社製のMRI装置Ingenia Prodiva 1.5テスラという最新鋭の装置を導入いたします。1.5テスラは磁場強度が3.0テスラよりも低いので、体内にインプラントを入れている患者さんでも安全に検査を受けていただける装置でございます。これにより、当院では検査を受けられなかった患者さんにも検査を受けていただける環境を整備いたします。
本装置は最先端のデジタルテクノロジーにより短時間で鮮明な画像を得ることができ、より正確で多くの情報を元に確信のもてる診断が可能になります。
またMRIに入る患者さんの負担にも着目しており、検査時に装着するRFコイル(信号受信器)が従来よりも軽量化されております。軽量化によりセッティングにかかる時間のストレスや従来のコイルでは重いと感じられていた患者さんの負担軽減に貢献いたします。

血管撮影装置

血管撮影装置

循環器系血管撮影装置フィリップス社製AlluraClarity FD10/10を導入しております。この装置はカテーテルによる最先端低侵襲治療をより安全に、より効率的に施行することが可能な最先端技術が装備されております。また、検査・治療を受けられる患者さんに対し大幅な照射線量の低減を実現することが実証されているClarityIQテクノロジーが搭載され、従来の50%以上の被ばく低減効果が期待されます。
心臓以外のカテーテルによる検査・治療は大画面FPDを装備した汎用型血管造影装置フィリップス社製AlluraXperFD20によって行ないます。

SPECT-CT装置

SPECT-CT装置

GEヘルスケア社製 Discovery NM/CT640


身体の中に入ったアイソトープ検査薬は、脳や心臓、骨など特定の臓器や病変に集まってガンマ線を放出します。このガンマ線の分布を写真にするための核医学診断装置を「ガンマカメラ」と呼んでいます。いろいろな臓器の働きや機能を評価できることが特長です。又、この装置は、従来のアイソトープ検査に加え、吸収補正用CTを同一体位で撮像することができるため、SPECT画像の画質向上が期待されます。同時に撮影されるCTは、最大で30mAの低線量で得られる情報を有効活用した低ノイズ、高コントラスト画像が得られるため、大幅に少ないX線にて撮影を行います。安心して検査を受けていただくことができます。

放射線治療装置(トモセラピー)

放射線治療装置(トモセラピー)

放射線治療機器(トモセラピー)は、ヘリカルCTの原理を利用した照射技法で、強度変調放射線治療(IMRT)にも対応した装置になっており、南大阪地域では初めての導入となります。
装置の特長としては、
・長い照射範囲を一度に治療可能
・一度のセットアップで複数腫瘍を治療可能
・毎回の治療時において放射線治療計画装置用CT画像と重ね合わせを行い、位置を確認してから治療を開始
など、精度のよい照射ができます。
強度変調放射線治療とは、今までの放射線治療より更に細かく放射線照射の形状を設定することによって、周囲の正常組織への影響を少なくして腫瘍部分を狙い撃ちする方法です。腫瘍への線量増加と正常組織への副作用軽減ができ患者さんに優しい治療となります。