整形外科

人工関節センター

日本では高齢化が進んでいて、体重の負荷がかかる股関節、膝関節の病気になる方が増えています。
病気が重症となり痛みや変形が強度で歩行が困難になれば手術が必要となります。

人工関節置換術は劇的な症状の改善をもたらす手術であり、手術件数は増加しています。

当院では従来から積極的に人工関節置換術を行ってきました。
平成21年4月に、さらに安心して手術を受けていただけるように専門のスタッフがチームとなり人工関節センターを開設することになりました。

当センターは極力手術を断らないセンターを目指しています。

股関節、膝関節の症状で悩んでおられる患者様には手術に対して種々の問題(85歳以上の高齢で内臓の病気がある、技術的に難しいと言われているなど)がある場合でも是非受診して下さい。

治療内容

治療の流れ

1.入院申し込み、理学療法科で術前の状態を評価
2.術前の全身スクリーニング検査 (レントゲン、心電図、呼吸機能検査、尿、血液検査)
※検査結果で問題があれば内科受診
3.入院(手術の全日)、麻酔科受診
4.手術
5.リハビリ(術後1日目はベッドの上、2日目から訓練室で)
6.退院(術後3週)
7.外来診察(術後1ヵ月で問題なければ以後3ヵ月あるいは6ヵ月ごと)

人工関節置換術

質が悪くなり擦り減った関節の軟骨と周囲の骨を切り取って人工物に置き換えます。

特殊な場合を除いて手術前に貯めておいた血液を体に戻す自己血輸血により、同種血輸血(他人の血液を輸血すること)を回避できます。
手術後に大部分の患者様は痛みがなくなりよく歩けるようになります。以前は長期の耐久性に問題がありましたが現在は人工関節の機種の改良、手術方法の向上により長期成績も安定しています。
手術に伴う合併症はいずれも低率にしか起こりません。
感染(細菌により化膿すること)・術後の脱臼・深部静脈血栓症(下肢の血管が血のかたまりで塞がれて下肢が腫れる病気)・肺塞栓症(下肢の血管の血のかたまりが移動して肺の血管で詰まる病気、飛行機のエコノミークラス症候群)などがありますが、それぞれに対して予防、対策を行っています。

人工膝関節置換術

質が悪くなり擦り減った関節の軟骨と表面の骨を切り取って人工物に置き換えます。

通常、手術中は殆ど出血はなく術後に出血があります。
当院では、術後に止血剤を関節内に充満させる方法により術後出血量を最小限に抑えています。手術前に血液を貯める必要はありません。
手術後しばらくは軽い痛みや違和感を感じることがありますが、術後3~4ヶ月でなくなることが殆どです。
長期成績は安定しています。

手術に伴う合併症はいずれも低率で人工股関節置換術と同様です。

特徴

断らないセンター

手術の適応があり患者様や御家族が希望すれば85歳以上の高齢であっても(年齢の上限なし、術後のリハビリが可能と予想される場合)、内臓の病気があっても(内科、麻酔科などの他科との相談でぎりぎり手術できる状態であれば)手術を行います。
また、技術的に難しい場合でも手術を行います。再置換術(入れ換えの手術)も受け入れます。

小さな切開による手術

手術後の痛みが少なく、機能的な回復が早くなるように皮膚や筋層への切開を短くしています。
但し、安全に操作を行うことが最も大切ですので過度に小さい切開(股関節では8cm未満、膝関節で10cm未満)での手術は行っていません。

チーム医療

医師、病棟看護師、手術室看護師、理学療法士が人工関節置換術に精通したチームとして良質な医療を提供します。

受診方法

月曜、水曜、金曜に人工関節を担当する医師が診察しています。


月曜 水曜 金曜
1診 黒田 溝川 溝川
2診 村上 黒田 村上


かかりつけ医から当院の地域医療連携室を通して人工関節センターの診察予約を取ってもらってください。
また、紹介状(診療情報提供書)を書いてもらって下さい。
予約なしでも診察しますが待ち時間が長くなる可能性があります。


地域医療連携室

0725-41-3150(0725-41-2513)


・担当医師 / 溝川 滋一,岸村 裕一,柴田 雄輝
手術実績