外科

患者さんへ

和泉市立総合医療センター外科チーム

手術の状況

ご挨拶

和泉市立総合医療センター外科では、従来から地域の基幹病院として呼吸器、消化器、乳腺疾患に対する標準的外科治療を行なってまいりましたが、2021年4月に当医療センターが国の地域がん診療連携拠点病院に指定され、その責務はさらに大きくなったと考えます。

がんに対する最前線の外科治療を提供できるよう、2021年4月に上部消化管(胃)がん専門外科医(内視鏡外科技術認定医、ロボット手術認定指導医)が着任し、 2023年4月には肝臓、胆管、膵臓のがん専門外科医(高度技能指導医、ロボット手術認定指導医)を大阪公立大学医学部肝胆膵外科学教室より招聘し、新たに肝胆膵外科を標榜、開設いたしました。


各臓器別に専門の外科医が最高水準まで手術の精度をあげ、胸腔鏡・腹腔鏡・ロボット支援下の精度の高い低侵襲手術から術前化学療法・放射線治療後の拡大手術まで対応できる体制を整えています。

また、多くの内科系専門診療科をもつ総合病院のつよみを活かし、外科内だけではなく他科とも連携することで、基礎疾患、並存疾患をお持ちの患者さんにも安心して安全に手術をうけていただきます。

外来通院や入院中には、外科医、内科医だけではなく、がん相談室、放射線治療医、がんゲノム(遺伝子)医療チーム、緩和医療チーム、栄養サポートチーム、リハビリ室、地域連携室など多くの医療専門職が途切れなくチームとして患者さん、ご家族を支えます。



またがん以外の疾患、例えば虫垂炎や潰瘍穿孔など緊急手術が必要な救急疾患や乳腺腫瘤、気胸、ヘルニア(脱腸)、痔疾など良性疾患に対しても診療指針(ガイドライン)に従い適切な治療をご提案し、必要であれば24時間対応で手術を行います。
私たちは外科チームとして、患者さんに当院で最適、最新、最善の専門的治療を受けていただけるように複数領域の各専門医がお互いの知識、技術を結集し、協力することで、疾病のある臓器だけを診る(手術する)のではなく、常に病いで苦しまれている人を診る(手術する)外科でありたいと考えています。

我々が考える外科医の使命

  • 科学的根拠に基づき、患者さん一人一人に病状病態に応じた最適、最新、最善の手術を安全に提供する
  • 外科専攻を希望する研修医減少の現状を踏まえ、外科医の労働環境改善にも配慮し、意欲ある元気な次世代の外科医を育成する

診療におけるとりくみ

  • 各臓器の専門医が責任を持って治療にあたるが、方針の最終決定は必ず外科チームで行い、診療もチームとして担当し、他職種との連携も積極的に行う
  • がんの疑い、診断で紹介受診される場合、外来初診日に可能な検査を施行し、転移の有無、耐術能を評価することにより、できるだけ早期に必要な手術を受けていただけるよう予定する(消化器がんでは初診後2週間以内をめざします)
  • 切除不能のがんと診断された場合も、放射線治療、がん薬物治療により切除可能となった場合には専門領域をまたいだ合同手術も含めて積極的に切除を検討する
  • 退院後は、かかりつけ医(医院)と連携し、再発のチェックなど必要な期間適切に手術後の経過観察を行う

実績

手術実績については▶こちらをご覧ください

主な対象疾患

消化器外科:食道癌、胃癌、大腸癌、肝癌、膵癌などの消化器癌、胆石、胆嚢炎、ヘルニア、痔疾などの良性疾患、虫垂炎、憩室穿孔などの急性腹症
呼吸器外科:肺癌、縦隔腫瘍、胸膜疾患、肺良性腫瘤、気胸、炎症性肺疾患、間質性肺炎やリンパ腫
乳腺外科:乳癌、乳腺良性腫瘍(線維腺腫、葉状腫瘍など)

このような症状の方を診察しています

急性腹症と呼ばれる急な腹痛で内科的治療では対応できない方
検診や内科系診療で各種(消化器、呼吸器、乳腺)癌と診断された方
手術による診断(生検)が必要な方(肺腫瘤、間質性肺炎、リンパ節腫脹など)
乳房のしこりや乳頭出血を自覚される方
ヘルニア(脱腸)、痔疾などで悩まれている方