患者さんへ
乳腺外科は、2018年4月より新病院移転とともに、診療体制を大きく変えました。具体的には、形成外科と腫瘍内科とも連携して、乳房再建、および周術期や再発乳がんの抗がん剤治療も最新の医療で提供できるようにしました。乳がんは、他のがんと比べて性格はいいのですが、その分、長く付き合わないといけない病気です。手術が終了しても5~10年間は経過をみないといけません。 ストレスをためず、しっかり情報を整理して、きちんとした治療を受けましょう。 乳がんと診断されると誰もが不安になり本当にこの治療方針でいいのか?と感じることでしょう。そういう人の弱みに付け込み、医学的根拠のない、高価な代替医療を勧めるサイトがたくさんあります。くれぐれも誤った情報を入手して誤った治療法を選択しないようにしてください。
以下に、正確な情報を配信しているサイトを紹介しますので、参考になさってください。
▶がん情報サービス(国立がん研究センター)
▶公益財団法人先端医療振興財団「がん情報サイト」
▶「統合医療」に係る情報発信等推進事業サイト(厚生労働省)
乳がん患者会を発足しました。詳細はリンクをご参照ください。
当科の特色
当院は日本乳癌学会認定施設であり、常勤乳腺専門医1名、非常勤乳腺専門医1名の合計2名で診察をしております。さらにスタッフとして乳がん看護認定看護師が、みなさまの治療上における不安や悩みなどのご相談をさせていただいております。年間の原発性乳がんの手術症例数は約70例です。乳がんの治療には乳腺外科単独で行う時代ではありません。例えば薬物治療がメインになる方は腫瘍内科医師へ、再建が必要な方なら形成外科医へ、放射線治療が必要な方なら放射線治療医へ、緩和ケアが必要な方なら緩和ケア内科へ、などと各科各職種へ協力を依頼し円滑に治療継続できるようにしています。毎週1回、乳腺グループでは多職種合同カンファレンスを行い、治療方針や支持療法、また社会的背景を鑑みて最適な治療方針を提供できるようにしています。さらに、月に2回、乳腺画像カンファレンスを超音波技師、放射線技師と共に行い、検診要精査となった方などの振り返り検討も行い、診断や所見の記載について適切であるかどうかも討議しています。治療はガイドラインに基づいた標準治療を行いつつ、臨床試験にも参加しています。
主な対象疾患
乳がん、乳腺良性腫瘍(線維腺腫、葉状腫瘍など)
このような症状の方を診察しています
症状がある方
乳房にしこりを感じる、乳頭から出血がある、乳房の皮膚や乳頭がくぼんできたなど→保険診療で受診
症状がない方
40歳以上は市検診で指定された項目は可能ですが、オプションで超音波検査などを希望される方や、40歳未満の方は自費診療になってしまいますので病院窓口でご相談願います。
予約方法はこちら