小児科

食物アレルギー外来

食物アレルギー全般の受け入れが可能です。『必要最小限の除去』を目指して、積極的に血液検査や食物経口負荷試験(実際にその食材を食べても症状が出ないかを病院で確認する検査)などを行います(下記参照)。但し、経口免疫療法(アレルギー症状が誘発されることが明らかな食材を少量から徐々に増量していき体に慣れさせる治療)は当院では行っておりません。

以下のようなケースが対象になります。

1. 湿疹などがありその食材を食べさせることが不安。離乳食をすすめていくことが心配。
2. ご両親やきょうだいにアレルギーがあるため、食べさせることが不安。
3. 血液検査などの結果、その食材を制限するように指導を受けているがなかなか制限解除がすすまない。
4. 保育園や学校に入るにあたって、本当に制限するべき食材を確認したい。
5. 以前に強いアレルギー症状が出たため制限しているが、本当にこのまま制限が必要なのかわからない。

などなど・・ 他にもご相談いただければ対応させていただきます。
アドレナリン自己注射薬(エピペンⓇ)の処方も可能です。

受診方法

紹介書をお持ちでない方は、平日(月~金)の午前の診療時間(8時~11時)に直接お越しください。紹介書をお持ちでない場合は待ち時間が長めになることがありますのでご了承ください。
紹介書をお持ちの方は地域連携室を通して都合のいい日時に予約を取らせていただきます。かかりつけの先生にご相談ください。
初診時は確認事項(これまでの経過)が多いので以下の問診用紙をダウンロードして必要事項を記入していただけると診察がスムーズになりますのでよろしくお願いいたします。

家族記載用_初診時問診票

紹介書の有無にかかわらず、以前に他の病院でアレルギーの検査を受けたことがある方は検査結果を持参してください。

クリニックの先生方へ

アレルゲンが複数あったり、症状が強く出るため管理に困っている患者さまなどで、経口負荷試験を行いたい場合など、ご紹介いただければ当院で実施させていただきます。経口負荷試験のみの依頼も可能です。また、誤食時などの緊急時の対応目的でご紹介いただくことも可能です。以下の情報提供書をダウンロードして、必要事項をチェックし、地域連携室にご連絡ください。(チェック式にして記入の手間を省くようにしております)

食物アレルギー紹介用用紙

参考:当院の食物経口負荷試験の成績 2020年~2021年(2年毎に更新)

年間の検査件数は2020年の47例から減少し2021年(12月2日現在)は33例となっています。負荷食材は卵が多いです。血液検査で陽性であっても、経口負荷試験を行うことにより微量から摂取できることが確認できれば日常摂取量の摂取(=普通に食べれるようになる)につながる可能性があると言われています。安全性を確保しながら積極的に検査を行っています。これまでのところ、重篤なアレルギー症状(呼吸管理を要する症状など)は発生していません。詳細は検査を行う前に担当医師から説明させていただきます。