緩和ケア内科

緩和ケアについて

がん患者さんは、がん自体の症状のほかに、痛み、倦怠感などのさまざまな身体的な症状や、落ち込み、悲しみなどの精神的な苦痛を経験します。「緩和ケア」は、がんと診断されたときから行う、身体的・精神的な苦痛をやわらげるためのケアです。緩和ケアというと終末期医療を連想され方もおられると思いますが、それだけではありません。がん告知による衝撃や抗がん剤治療による吐き気、だるさ、手足の痺れなどの副作用が出現し、これらの様々な苦痛(全人的苦痛)緩和することは、がん治療継続のためにとても重要ですし、また、それを支援するのも緩和ケアの大切な役割です。現在では、緩和ケアは、がんの診断時から開始され、治療中や治療終了後、終末期を通じて行われる医療と考えられています。

当院緩和ケア科の特色

当科は腫瘍内科と一体になり、治療開始時からがん治療と緩和医療・ケアを一体とした包括的がん医療を実践しています。一般的にはがん治療を繰り返し、効果が不良となった場合や全身状態の悪化、合併症のため積極的治療が困難となった場合に緩和医療中心の医療へギアチェンジを行うことが多いです。しかし近年は化学療法の進歩、分子標的治療の出現などに伴って治療期間が長くなり、緩和医療へのギアチェンジのタイミングが難しくなってきました。我々の取り組みはギアチェンジ後にがん難民を作らず、がん患者を最期まで責任を持って医療を行うことに繋がると考えています。
当院では、緩和ケア診療の施設基準を満たした緩和ケア病棟(24床)を有しており、日当たりのよい屋外庭園が隣接しています。当院の緩和ケア病棟の特色として、終末期医療だけでなく、身体症状やがん治療に伴う副作用の緩和、在宅医療支援目的などがん医療の早期より利用していただき、必要に応じて在宅医師や訪問看護ステーションと連携を行っています。病棟には、家族室、談話室、調理室、図書室も設けており、あらゆる時期のがん患者さんの癒しの場として利用していただきたいと思っています。

病室

談話室

屋外庭園